高瀬剣逸氏(明治39年10月10日~昭和59年10月8日)享年79歳 

    

 

 昭和33年1月札幌川柳社創立に参画。国鉄に勤務。

 同年9月川柳きやり吟社社人。札幌川柳社顧問。幌都集選者。

北海道川柳年度賞選考委員。  句集「道草」。 

 

 

≪十七選句集≫ 

   道草より (川柳叢書第6集・昭和49年7月発行)  ・・・ 岡崎  守 選

 

   ・愛し合い憎しみ合って四十年

 

   ・人生の廻り舞台へ妻と立ち   

 

   ・うちで呑むときは女房の味をほめ 

 

   ・出世する気づかいのない良い亭主

 

   ・今日もまた馬鹿になろうと靴をはき

 

   ・薄給もよし公僕の名に生きる

 

   ・破るため法律はある民主主義

 

   ・千円で天下取ったる千鳥足  

 

   ・こうなれば長生きで勝つ外はなし  

 

   ・何か薬のまねば都会落ちつかず  

 

   ・あるがまま生きる心へ春の風

 

   ・機関車の煙り正しく駅平和    

 

   ・お帰りという母がいる父がいる     

 

   ・子を抱いたときより重い孫を抱き  

 

   ・親もまた自由がほしいから別居    

 

   ・月給の差と幸福の差を比べ  

 

   ・もろもろの別れに出合い世に生きる