巻頭言
「羅針盤」
「人生の冬ー高齢期に入ったら、過ぎ去った季節を懐かしむのではなく、むしろ進んで『冬
のたましい冬のいのち』に触れようとすることを大切にしていきたい」ーこの言葉は、元小
樽川柳社主幹石井有人氏の『川柳こなゆき』平成18年1月号の「羅針盤」(巻頭言)の一節
です。
人生100年時代と言われています。後期高齢の年齢を超えた私も「人生の冬」を迎えたこ
とになります。
有人氏は、「その時の冬だけが持つ宝、高齢期のみに与えられる『深さと、厳しさと静け
さ』を味わわせてくれる。かくて高齢期は、それまでにその人が味わったすべての経験を融
和し、意味付ける❝魂の壺❞として受け入れてくれるのである」と結んでいます。
誰にでも訪れる「人生の冬」をいかに有意義に過ごす事が大切であるか、とこの「羅針盤」
から教わりました。これからの人生、どのようなことが待ち構えているのか分かりませんが、
川柳で出会った人たちとの触れ合いを大切に悔いのない毎日を過ごしたいと思っています。
魂のことばでつづる五七五 佐藤 芳行
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【あかしや集】:岡崎 守 選
・鯉泳ぐ空へ希望の虹を見る 小山 和子 ・・・ 特選句
・轟轟とわたしのなかを雪解川 一家 汀 ・・・ 秀 句
・老人は孤独が似合うなど言うな 櫻井 裕太 〃
・うれしい日十七文字が椀に浮く 清水 玲子 〃
・たくさんの愛を撒いてねガレキ中 橋本利恵子 〃
・しっかりとゆとりで結ぶ夫婦岩 石出 栄光 〃
・インフラとわたし競って老朽化 加藤 民子 〃
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【ぽぷら集】:嶋口 幸美 選
・手の中の想い出がみな船出する 藤田とし子 ・・・ 特選句
・脳のしわ減って手のしわ顔のしわ 高橋 節也 ・・・ 秀 句
・窓開けて五月の甘い風招く 佐藤 園江 〃
・掴めそう掴みきれない自分色 澁谷ノリ子 〃
・面接日わたしはわたし赤い髪 宮下 雅年 〃
・寂しいと感じる暇ができて今 西嶋りゅう子 〃
・鯉のぼりたなびく空は戦無く 木下 昭夫 〃
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【幌 都 集】:番匠甚五郎 選
・カットして若若しいと自分ほめ 鈴区 良子 ・・・ 金鈴抄
・昭和の日デンと真ん中父の位置 斉藤 照 〃
・りくりゅうの逆転の舞い酔いしれる 櫛引 勝嘉 〃
・今日元気プチストレスと共に生き 上田りん花 ・・・ 秀 句
・生きづらさ抱いて春の陽あったかい 藤田 茂之 〃
・冬の陣鉄の女の高笑い 猿田 鉄雄 〃
・ぬいぐるみ可愛いクマは殺せない 本多 利雄 〃
