2026年2月号

 巻頭言

     『ドア』と『橋』

    2025年ノーベル生理学賞・医学賞を受賞された、大阪大学特別名誉教授。坂口志文さんは

 「どうすればノーベル賞が取れるのですか?」という質問に対して、「まだ誰も開いていないド

  アを見つけ、勇気を持って開くこと」「自分の研究と他分野の知恵を❝つなぐ橋❞をかけること」

  と述べられています。

   川柳とは全く関係ないように思われますが、ドアは未知への一歩、橋は他柳社・人とのつな

  がりと考えてみました。

   北広島・札幌への転居前までは、限られた枠の中での活動が主でしたが、こちらに来てから

  各地区の句会、文学団体等との関わりなど多くのドアを開けたことになります。

   また、札幌川柳社の会長になったことにより、全日本川柳協会とのつながりも出来ました。

  全国の誌上大会等へ参加することも増えました。全日本川柳大会等への参加により、名前だけ

  しか知らなかった柳人とも挨拶ができ、「札幌川柳社」を伝えることができたと思っています。

   縁あって、川柳というドアを開けることが出来、他隆社への橋を架けることにより、より多

  くの柳人を知ることが出来親交を深めました。今後も新しいドアを恐れず開き、他柳社・柳人

  とのつながりという橋を架けながら歩み続けたいと思います。

      この道と決めて確かな五七五  佐藤 芳行

 ************************************************************************

 【あかしや集】:佐藤 芳行 選

   ・歯車を微調整して長寿坂        中村 秀子・・・特選句

   ・甘味足しふわっと過ごす四コマ目    橋本利恵子・・・秀 句

   ・ゲーセンへ足取り軽い高齢者      菊地 昌代    〃   

   ・寒風もアイデアひとつ乗り越える    川口まどか    〃

   ・猛暑から秋を飛び越え冬景色      遠藤 伸子    〃

   ・待ってました早速加入熊保険      出雲恵美子    〃

   ・柔らかい日差し天まで弾む声      小野寺三陽    〃

 ************************************************************************

   【ぽぷら集】:沼澤  閑 選

   ・もういいかい十数えても一人きり    田口 亜子・・・特選句

   ・福さがし一煮立ちさせ鍋さらう     宮下 雅年・・・秀 句

   ・ブルガリのチョコは今年も自分用    田村のぶ江    〃

   ・見ないふり夫婦喧嘩を見る鏡      長谷たみ子    〃

   ・攻め攻めの夏に律儀な冬来たる     澁谷ノリ子    〃

   ・煮崩した大根恋し里の味        福島あけみ    〃

   ・捨てません一度っきりのラブレター   西嶋りょう子   〃

 ***********************************************************************

    【幌 都 集】:松本 淳子 選

   ・飲み込んだ石も今では土台石      橋本 夢乃・・・金鈴抄

   ・飼っている鬼に聞かせる豆の音     斉藤  照    〃

   ・物価高やりくり工夫脳トレに      鈴木 良子    〃

   ・孫に編むぼっこ手袋ヒモ付きで     河原いく子・・・秀 句

   ・何時からか前頭葉に短気虫       本多 利雄    〃

   ・温暖化フェイクだなんて異星人     山本すみれ    〃

   ・備蓄品熊スプレーも入れなくちゃ    柴田 郁子    〃