巻頭言
「一歩前へ」
新しい年度（４月）を迎え、ピカピカの一年生、リクルートスーツのサラリーマンや
ＯＬの初々しい姿を見かける季節になりました。
３月からマスク着用義務が個人の判断が基本になり、街中にマスク無しの若者のグル
ープやカップルを見かけることが多くなりました。
札幌川柳社でも、新しい取り組みとして「川柳さっぽろ」の表紙の変更、他柳社紹介
「交差点」など、会員や読まれた方がより親しみやすい柳誌へと検討を重ねています。
また、初めての試みとして運営委員の方々がチームを組んでファミリーの会の句会へ
訪問し、札幌川柳社の現状と取り組みについての説明を行っています。
会員の皆さんのご意見・ご要望を聞くためのアンケート調査の実施も検討しています。
相田みつをの名言集の中に『いまから ここから あしたは あてにならぬから』が
心に残る名言・心に響く格言として185選一覧に載っています。
「いまから ここから」高齢化等による会員の減少が続いている現状を打破するために
〝一歩前へ〟を合言葉に皆さんと協力して、明日の札幌川柳社のために一歩一歩前進し
たいと思います。
明日へとなかまと組んで歩を進め 佐藤 芳行
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【あかしや集】：佐藤 芳行 選
・六月の雨が流してくれる哀 木村 規子 ・・・ 特選句
・リラの香にむせて本音をついポロリ 岩間 啓子 ・・・ 秀 句
・薫風に草木も杖も弾んでる 浜中 道子 〃
・笑顔だよこれがわたしの有りったけ 小川 幸子 〃
・縄ほどく春の息吹へ萌える庭 中村 秀子 〃
・駅までのラブストーリー傘ひとつ 菊地 昌代 〃
・風呂敷のような人ですあったかい 梶原 百華 〃
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【ぽぷら集】：沼澤 閑 選
・突然の出来ごとでしたそれはもう 西嶋りょう子 ・・・ 特選句
・背もたれの高さを競う幸福論 宇佐美愼一 ・・・ 秀 句
・ときおりは私の過去に吠えてみる 福島あけみ 〃
・エレベーター開いたところで降りる癖 橋本利恵子 〃
・かあさんとただそれだけを言ってみる 櫻井 裕太 〃
・老化とはこういうことか瓶のふた 小杉山雅子 〃
・この道は亡父も来た道きな臭い 大坪 寒流 〃
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【幌 都 集】：落合 魯忠 選
・燃えつきたはずの灰から花が咲く 高橋 節也 ・・・ 金鈴抄
・軋み出す五体 生きている証 亀貝えみ子 〃
・東風吹いて気軽に生きて今を咲く 浜 正吉 〃
・うっかりと弾んで春は乗せ上手 飯澤 理子 〃
・シマエナガわたしの心鷲づかみ 桐澤都志子 〃
・たんぽぽのストロー父のシャボン玉 谷藤けんじ ・・・ 秀 句
・好奇心リュックに入れてちょっと旅 佐藤 園江 〃
・頬擦りに嫌がってする猫パンチ 惠利 菊江 〃
・待つ身にも待たれる身にも音符あり 工藤 貞子 〃